よくある相談の内容に「断乳しないと虫歯になるのは本当ですか?」というものがあります。確かに「おっぱい虫歯」という特徴のある虫歯のでき方もありますので、一因にはなります。そのほかに、お母さんのおっぱい(母乳)の成分、お子さんの歯が生え始めた時期や、歯の構造など、色々な要因が関係しています。 簡単なお口のケアを行えば、おっぱいをあげていても、、虫歯を予防することが可能になります。これはミルク育児の方も同じように行えます。通常、1歳3ヵ月前後のお子さんには、虫歯菌は存在していないので、それ以上の月齢で、上の前歯が生えていれば、お口のケアを始めましょう。授乳の後は、母乳(ミルク)の成分が残っていますので、虫歯菌の栄養になる前に取り除くことが大切になります。眠っているお子さんを起こして、水やお茶を飲ませることは難しいので、濡らしたガーゼで前歯を拭いてあげたり、キシリトールを含んだ歯磨きナップが市販されていますので、そちらを使えばお口の中の母乳(ミルク)の成分を流してあげることになります。 母乳やミルクをあげるときは、お母さんと赤ちゃんが目を見ながら、スキンシップを取れる時間です。無理にやめるのではなく、やめる必要がある時機が来たときにそうすればいいと思います。当院では、乳房処置のスケジュールを作り、卒乳のお手伝いも行っております。
福岡市西区姪の浜
4丁目22−10
アベニュー井上ビル 2F
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